コロナ禍でおうち時間が増えたことで、世間では食への関心が高まりましたね。
テレビや雑誌でも、スパイスにこだわったカレーやご飯のお供特集が度々組まれていました。
コロナが流行りだした当時、量販店にて勤務していたのですが、炊飯器の売れ行きがかなり好調だったのを覚えています。
今回は、美味しいお米の炊き方を始め、美味しいお米の基準や選び方までわかりやすくお話していきます。
美味しいお米は「あまい」
「美味しいお米が食べたいなぁ〜」なんて何気なく言うものですが、さて、美味しいお米とはどういうお米のことを言うのでしょうか。
日本ではお米に関するコンテストもあったりするのですが、次のような基準で美味しいお米を判定します。
- 炊きあがりに艶がある
- ほんのり甘みがある
- 張りがある
- ふんわりしている
- 適度に粘りけがある
美味しいご飯を表現する言葉に「粒立ちが良い」や「カニ穴が開いた」なんて言いますよね。
粒立ちが良いご飯は、粒の一粒一粒がふっくらもっちりしているご飯のこと。
カニ穴とは、砂浜でカニが呼吸をするためにふつふつ開いている穴のこと。炊きあがりのご飯にカニ穴があると、まんべんなく加熱されておりふんわり美味しいというサインです。
ご飯粒の形がわかりながらも、ふんわり甘みのあるご飯って美味しいよね。
美味しいと認められたお米には、「特A」というサインが書かれています!
味・食感別!美味しいお米の比較表
一般的に美味しいご飯とは、「甘みがあってふっくらもっちりしている」もののことを言います。
しかし好みは様々です。今回は、「硬さ加減」「甘み加減」でお米の比較表をつくってみました。(参考:くりや)
一度は聞いたことがあるような、人気の銘柄でつくってみました!
お米の好みは、地域によっても違うと言います。
西日本は、京料理に代表されるように薄味が多いですよね。そのため薄味の料理のある、やわらかめのご飯に人気があります。
一方、東日本では醤油やソースの濃い味が多いですね。そのため濃い味のあう、しゃっきり硬めのご飯に人気があります。
ぼくは東日本出身だから、たしかにしゃっきり粒立ちの良いご飯が好きだなぁ。
個人的なおすすめは「青天の霹靂」!あっさりしていて美味しかったです。
美味しいお米の炊き方
ここからは美味しいお米の炊き方をお話していきます!
❏美味しいお米の炊き方
1)すりきり1杯を一合としてカウント。計量は正しく行うこと。
同じカップを使っても、カップに山盛りに入れる人と少なめに入れる人では、その後の水分量も変わってくるので、きちんと計量しましょう!
2)計量したお米を、お米研ぎ用のザルに入れます。
ボウルだけでも問題ないのですが、ザルを使うことでより手際よく水の入れ替えを行えます!
3)水を張ったボウルを用意します。
お米は水に触れた瞬間から吸水を始めます。ヌカやゴミを含んだお水をお米が吸収しないように、先に用意しておくとスムーズです。
4)お米を手早く研いでいきます。
張った水に、お米の入ったザルをくぐらせ手早く1〜2回研ぎます。
最初はとにかく手早く研ぐことがポイントです!
5)すすぎ終わったら、ボウルに新しい水を素早く入れます。
ザルに対して指をたてるような感じで、やさしく洗米しましょう。
指をたてた状態で、円を描くようにリズミカルに研ぎます。10回ほどかき混ぜたら水を入れ替えるのを3〜4回繰り返しましょう。
ほんとうにやさしく研ぎます。かき混ぜる、くらいの感覚で。
6)水を切ります。
水が垂れなくなるまでしっかりと切りましょう。この時、傾けておくと1〜2分ほどで完了しますよ!
7)釜にうつして炊く準備に入ります。
水の分量はメモリに従います。水平な場所できちんと測るようにしましょう。
この時、浄水器の水やミネラルウォーターを使うと塩素臭さがなくて美味しく炊けるんだよね!
8)浸漬(しんせき)させます。
浸漬(しんせき)とは、お米に水を吸わせることです。
これを行うことで、お米の芯のでんぷんまで水が浸透し、ふっくらしたご飯が炊けます。
浸漬の時間は約2時間ほど。最低でも30分は浸漬させましょう。
9)炊きあがったらすぐに蓋を開けます!勝負!
炊きあがったらすぐに蓋を開けて、内蓋についている水滴を拭います。
水滴がご飯に入ると、べちゃっとしちゃうもんね。
炊きあがり後すぐに空気に触れさせることで、食感がまったく違いますよ!
10)ご飯を十字に切ります。
ご飯粒を潰さないように、谷底から空気をいれるイメージでほぐします。
ここで余計な蒸気を飛ばしておくのがポイントです。
保温する時のポイント
ご飯はたいてい一度では食べきりませんよね。
保温したあとのご飯って、べちゃっとしていたり、反対に固くなっていたりしてあんまり美味しくありません。悲しい…。
それを少しでも美味しいまま、保温する方法は以下です。
・内釜から剥がして、なるべく真ん中に寄せる
こうすることで、熱でご飯が乾いて水分が奪われてしまうのを防ぐことができます。
ご飯が乾くのを防ぐために、内釜から剥がして真ん中に寄せる。これだけでだいぶ変わりますよ!
冷めても美味しいお米の炊き方
お弁当にいれる場合など、冷めても美味しいご飯の炊き方にもちょっとしたポイントがあります。
- はちみつと氷をいれる!
- オリーブオイルでコーティングする!
どちらも一見「えっ?」って思ってしまいますが、それぞれ炊き方を紹介します!
はちみつと氷をいれる
まず、はちみつと氷を入れる方法です。
人気コシヒカリの農家さんや、料理家の水島弘史さんなどがおすすめしている方法です。(参照:水島弘史シェフの冷めても美味しいご飯の炊き方。)
ご飯を研ぐところまでは、先程紹介した「美味しいお米の炊き方」と同じです。
釜に入れるところから、ちょっと違います。
釜にお米を入れたら、規定の分量に合うように水と氷を3:1で入れます。
そこにはちみつを小匙1(2合の場合)入れて、やさしくかき混ぜます。
はちみつをいれると、甘くなっちゃうんじゃない?
そんなことないですよ!はちみつには保水効果があるので、冷めてもしっとり美味しいご飯が炊けます!
オリーブオイルでコーティングする
続いて、オリーブオイルでコーティングする方法です。
こちらもお米を研いで、水切りするところまでは同じです。
水切りが終わったら、そこにオリーブオイルを小匙1程度かけてかき混ぜます。
オリーブオイルをかけるだけなら、手軽だね!
オリーブオイルでコーティングすることで、水分や旨味が損なわれにくくなるうえ、香りや艶も良くなりますよ!
弁当でも美味しくお米を食べる方法
冷めても美味しいご飯を、もっと美味しく弁当で食べるなら、わっぱ弁当がおすすめです。
弁当に入れたご飯のむずかしい点は、「べちゃっとしてしまう」点ですよね。
「可愛いから」という理由で、プラスチックの弁当箱を使っていた時の話です。
お昼になって弁当箱を開くと、朝に詰めたご飯は上のほうは乾いてすこし硬くなっているのに、底のほうは蒸気がたまってびちゃっとしていたりして…、なんだか残念な気持ちになっていました。
そんなある日、母が旅行先の京都の土産で「わっぱ弁当」をくれました。
「なんか風情があっていい感じ〜〜!」
とるんるんで使い始めたのですが、その日のお昼、休憩室でご飯を一口食べてはっとしました。
木製なので電子レンジで加熱することはできないのですが、べちゃっと感がないのです。
どうしてだろう、と思い調べてみると、わっぱ弁当は湿りすぎると水分を発散し、湿気を上手にコントロールしてくれるんだそうです。
最近はレンジ対応のわっぱ弁当もあるので、温かい弁当が食べたい場合には、そういうものを選ぶのがおすすめです!
【まとめ】美味しいお米はどこで買う?
- お米は手早く研ぐこと
- 炊く前にはしっかり浸漬をすることで、ふっくら炊ける
- 炊きあがったらすぐに釜を開けることで、食感がよくなる
- 保温する場合には、内釜から剥がし真ん中に寄せること
- 「はちみつ+氷」で冷めてもしっとり
- 「オリーブオイル」で艶のあるご飯
- わっぱ弁当ならべっちゃりしない
美味しいご飯を炊くにはちょっとの手間が必要不可欠ということがわかりました。
けれどちょっとのコツで美味しくご飯を炊けるんだから、素晴らしい。
ふっかふかのご飯に、ぷちぷちのいくらやしっとり辛子明太子をのっけて…なんて最高です。
ご飯が美味しければ、ご飯のお供選びも楽しくなります。
最近は辛子明太子ばっかり食べています。明太子の塩気とごはんの甘みがたまりません。
最後に、美味しいお米はどこで買えるのでしょうか。
近所のスーパーだと、種類も限られるうえ、配送してもらえるスーパーならともかく自分で持って帰るとなると、車がない人には大変です。
私自身、お米は重たいので基本ネットで買うのですが、ふるさと納税なら良いお米を寄付金で買うことができて控除もされます。
もしくはお米の専門店のオンラインストアも、種類が豊富なうえ、美味しさを食感別・ランク別に表記してくれていたりするのでおすすめです!
❏今回参考にしたサイト
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