七月中旬になり、近所の緑地ではセミが「ミンミン」「ワーワー」泣き始めた。夜の公園では、懐中電灯を持って虫を探す親子の姿も見かけ、何だか胸が温かくなった。
私はと言うと、晴れた日の夕方には、前日の残り湯で打ち水をし、夏を感じている。そのほかは、たまにそうめんを食べ、父がベランダに取り付けた安物の風鈴の音を聞きながらビールを飲み、安くなっていたというトウモロコシにかぶりつくなどした。
暑いのは苦手だ。特に、夏場は腹を下しやすくなるのが辛い。夜中に冷や汗を流しながら踏ん張っていると、どうにも情けない気持ちになる。
けれど夏のもたらす情緒ある風習や行事は好きだ。あんまり穏やかで泣きたくなる日もあるけれど、今年も訪れたこの暖かい季節を大切に過ごそうと思う。
前置きが長くなったけれど、最近食べて美味しかったレシピの記録です。
食に関するエッセイを読むのが好きなアラサーが運営する料理ブログ。本ブログには、料理が得意でもヘタでもない筆者が気に入ったレシピの備忘録と、料理にまつわる日記をのせています。気楽に読んでもらえると嬉しいです♪
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豚肉とキャベツのケチャップ煮

●材料
- 豚肉…適量
- キャベツ…たっぷり
- 酒…適量
- ケチャップ…多め(今回は大匙3程度)
- 砂糖…少し(今回は小匙1程度)
- 醤油…少し(今回は小匙1程度)
●つくり方
- たっぷりのキャベツを千切りにする
- 油を敷いたフライパンで豚肉に火を通す
- ②の豚肉の上に千切りキャベツをふわっと乗せ、酒を適量回しかける。蓋をし、キャベツがしんなりするまで弱火で蒸す
- 最後にケチャップ、砂糖、醤油で味を調えたら完成
以前、阿川佐和子さんの「カツサンド観測」内で話題になっていたケチャップベースで作る阿川家のカツ丼を参考に味付け。これがとにかくご飯に合う。
キャベツはあればあるだけ良い。今回は自宅にキャベツがあまりなかったので、使ったキャベツの量は1/4玉弱程度(たしか…)だった気がする。味見をしながら、ご自身の好みで調整してください 🙂

トマトうどん

●材料
- 冷蔵うどん
- トマトジュース
- 塩コショウ
- お好みの野菜(今回はキャベツ)
●つくり方
- 鍋にお好みの野菜とトマトジュースを注ぎ、火にかける
- ふつふつと沸いてきたら、塩コショウで味を調え、野菜がしんなりするまで弱めの中火で加熱する
- うどんを入れて、うどんがやわらかくなるまで煮込んだら完成
今回は分量外の卵とチーズも入れているのだが、味付けは塩コショウとシンプルだからこそ、ペースト状にされてとろみのついたトマトのコク深い酸味が味わえた。
簡単だったので、忙しい日や、疲れて料理する気力がない日にもおすすめ。今度はきのこ類やナスも入れてみようかと思う。
スパムとジャガイモのマスタード炒め

●材料
- スパム
- ジャガイモ
- ニンニク
- マスタード
- 塩コショウ
●つくり方
- ニンニクはみじん切り、ジャガイモは串切り、スパムは食べやすい感じに切る
- ジャガイモを電子レンジで加熱し、火を通す
(小さめのジャガイモ4個分で500w約3分半しました) - フライパンに油を敷き、ニンニクを炒める。ニンニクから香りがたってきたら、スパムを入れて両面に適度な焼き目を付ける
- スパムに焼き目がついたら、ジャガイモを入れてさっと合わせる
- ジャガイモにも軽く色がついたら、塩コショウ、マスタードを入れて味を調えて完成
マスタードは「これでもか!」と入れてOK。マスタードが入ることで、スパム特有の獣臭さが奥深いスパイスの香りへと転じる。
初めてスパムを食べた時は、その独特の深い香りに思わず「うっ」と鼻をつまみそうになったが、調理次第でその匂いをうまく活かせるのだと知った。スパム、奥深い。
カレーそうめん

●材料
- そうめん…1人前
- カレールー…1パック(190g)
- 白出汁…大匙1.5
- 水…150ml
- お好みの香辛料…適量
- お好みの野菜…適量
今回はトマトと玉ねぎ、キャベツ
●つくり方
- そうめんを茹で、野菜を適当にカットする
- 小鍋に野菜と水、白出汁を入れて沸騰させる
- ②にカレールーを入れて、野菜に火が通るまでくつくつと煮込む
- お好みで③に香辛料を加える
私は辛くしたかったので、チリパウダーとブラックペッパーを足しました - 茹でたそうめんを器に盛りつけ、④を上からかけたら完成
トマトの酸味が爽やかなカレーそうめん。そうめんをずるずるっと啜れるくらいのさらさら具合。もしどろっとしたカレールーが良い場合には、水100mlに白出汁を大匙1でも良さそう。
野菜はお好みで良いが、トマトがあればぜひ入れてほしい。
納豆ピザトースト

●材料
- 納豆
- 食パン
- ケチャップ
- ニンニクすりおろし
- ピザ用チーズ
●レシピ
- 食パンをトースターで軽くあぶる(3分程度)
- ニンニクとケチャップを①のトーストにまんべんなく塗りつける
- 混ぜた納豆を②に載せて、ピザ用チーズを好きなだけかぶせる
- ピザ用チーズが溶けるまで、③のパンをトーストする
お肉の代わりに納豆を使ったピザトースト。手軽な和洋折衷。これが案外美味しかった。加熱すると強まる納豆の香りを、より強い香りをまとったチーズが覆い、ケチャップの甘みある酸味と合わさってなんとも楽しい。
注意点はニンニクの量くらい。私は「好きだから」とニンニクを2cm程度使ったら、香りの主張が強すぎて、納豆の香りを圧倒していた。香りの強い食材だらけなので、それぞれの分量は適当に加減するべし。
ニンジンのなます

●材料
- にんじん…1本
- 酢…大匙4
- 白出汁…大匙1
- 砂糖…小匙1/2
●つくり方
- ニンジンを千切りにする
- ボウルに①と調味料すべてを合わせる
- しばらく寝かせる(1日置くとより味が染みて美味しい)
ふんわりと香る白だしが優しい。生のニンジンをそのまま使っているので、生のニンジン特有の青い香りが苦手な方にはあまり合わないかもしれないけれど、好きな方には気に入ってもらえるのではないかと思います。
白だしでマイルドになった酢も余すことなく飲みました。夏場におすすめ。
納豆ドレッシング

●材料
- ひきわり納豆…1パック(50g)
- 醤油…大匙1
- ごま油…大匙1
- 酢…大匙1
●つくり方
- ひきわり納豆をボウルに用意する
- ①に醤油、ごま油、酢の順番で入れてよく混ぜる
- お好みの食材にかけて召し上がれ
どうせ美味しいんでしょう、と一口食べて、その意外な奥深さに驚いた。納豆の粘り気に酢がプラスされるのでさっぱり系のドレッシングかと思いきや、酸味よりも苦みを感じる大人なテイスト。
レタスのサラダにはもちろんのこと、ご飯や刺身にもよく合います。

最後に|
気が付けば今年も折り返し地点をとうに過ぎていた。なにをしていたんだろう、と時間の経過の速さに驚く。
空は一面べた塗りをしたような青で、その中にもくっもくっと真っ白な雲が堂々と浮いている。
夕方の通り雨には困ったものだが、この混じりっけのない空には毎年励まされる。何も難しく考えることはない、物事はいたってシンプルで裏も表もないのだ、とそう言われているような気がする。
あと5か月で今年が終わる。いや、まだ5か月もの期間がある。大切に過ごそう。

名前:Shiori
年齢:20代後半
好きな食べ物:カレー、焼き鳥
好きなお酒:ビール、ハイボール
好きなエッセイ:「残るは食欲」シリーズ(著:阿川佐和子)
好きなグルメ漫画:「高杉さん家のお弁当」
◆ひと言
「得意料理」って男女間だと特に話題に上がりますが、「これを得意料理にしよう」と決めて練習しないとそうならないと思うのは私だけですか。ちなみに私は、唐揚げを得意料理にしようと挑戦すること数年、未だ満足に作れません。
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