冬だしなぁぶり大根食べたいなぁ。そんな事を思ったのはたしか2020年12月頭。それから2ヶ月が経ち、年も明けた。
そして今日、ようやく「ぶり大根」をつくった。
「ぶり大根」
ひらがなと漢字ではまったく別料理に思える。「ぶり大根」はなんだかこちらをからかっているようなお茶目な雰囲気があるけれど、「鰤大根」はなんだか漢のためにつくられたかのような勇ましさを感じる。
そんなことを思いながら調理。
いろんなレシピを見比べながら驚いたのは、調味料の少なさ。「醤油・酒・砂糖」それだけ。
「ぶり大根」と言えばシンプルながら奥行きのあるやさしい味わい。それがその3つだけで表現できるのか、と。しょうじき、ちょっと疑いながらつくった。
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ぶり大根
〜〜・Recipe
*材料(2人前)
・ぶり…2切れ
・大根…300~350g
・生姜…ひとかけ
・酒…100ml
・水…300ml
・醤油…大さじ2.5
・砂糖…大さじ2弱
*つくり方
①大根は1.5センチほどの厚さにカットしたあと皮を剥き、半月型に切る。 ぶりは食べやすい大きさ(大体3センチ)に切り、生姜は千切りにする。
②鍋に大根を敷き詰め、その上にぶり、生姜を載せる。そこへ酒と水を入れたら蓋をして火にかけ、煮立つまで待つ。
③鍋がぐつぐつ言い出したら蓋を開けて、アクを取り除く。それから残りの調味料(醤油、砂糖)を入れて落し蓋をする。あとは中火で15分ほど待つだけ。
※その間、たまぁに汁をかけてあげること。
④お皿に盛り付けたら完成っ♪
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ごとごと煮詰めた大根は繊維が溶けて、表面がなめらかぁな飴色に。竹串を挿してお散歩したくなるようなツヤツヤな大根になった。
もう盛り付けている段階で「わぁ綺麗」とドキがむねむね。
おそるおそるひとくち。 ふんわぁり、やわらかな甘味が舌に触れた。ふんわぁり、ふんわぁり。やわらかくってびっくり。
美味しいぶり大根を自分がつくれる幸せを感じながら、ひとくち、ひとくちを味わった。
おばあちゃんがつくってくれるような料理を自分がつくれると、なんだかすごく包み込まれているような気分になるのはどうしてだろう。その湯気のなかで目を閉じているうちは、なにも恐れる必要などないような気になる。
2人前つくってしまったので、残りは明日の朝ごはん。あぁ朝がたのしみ。
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