おぼろ…とはなんだろう。 「梅風味」「かつお」などと大きく書かれたパッケージの中央部には、濃ゆい白色にいまにも同化してしまいそうに心許なく佇む小さな山があった。それは、「おぼろ豆腐」と言うらしかった。
もちろん「おぼろ豆腐」という名前は聞いたことがあったし、懐石料理などで食べたことはあった。しかし普段わたしがよく食べている「絹」や「木綿」の豆腐とどう違うのだろう。わたしは知らなかった。
それにしても、スーパーで品出しのアルバイト中、幾度となくそのおぼろ豆腐を手にするうち、わたしの興味はどんどんそそられていった。
そして今日、ついに「よし。おぼろ豆腐をつくろう」と思った。 (買おう、と思ったのは…、スーパーでバイトしている手前言うのはあれなのだけど、高いからだ…)
おぼろ豆腐とは?
わからなければ検索。その結果、ざっくり言うと、
「つくりかけの豆腐」のことらしい。
またの名を「寄せ豆腐」と言い、凝固の途中で取り出したもの、木綿豆腐を型に入れる前に寄せたもの、を言うことが多いそう。
ふるふると繊細な舌触りなので、そのままシンプルな味付けで食べるのが良いそう。
醤油や出汁だけでなくオリーブオイルや塩をかけても美味なんだとか…!
木綿豆腐とは?
おぼろ豆腐は「木綿豆腐を型に入れる前に寄せたもの」を言うことが多いらしいけれど、では「木綿豆腐」とはどういうものなのだろう? 食べたことはあるけれど、具体的にどういった調理法が向いているのだろう?
ー木綿豆腐の作られ方
布を敷いた容器に絹ごし豆腐を入れて、圧をかけて水分を抜いたもの。
ー食感・調理法
水分を抜いているため、ずしんとしっかりした舌触り。
大豆の風味をしっかり堪能できるため、火を通した料理に向いているそう。ステーキや煮込みなど。また、豆腐ハンバーグをつくったり、つなぎにしたりする際にも水分の少ない木綿が良い…!とのこと。
絹豆腐とは
もうここまできたら調べるしかない。
ー絹ごし豆腐のつくられ方
原料である大豆を水に漬け、やわらかくなったら水をしっかりと切って粉砕。液状になったものを煮沸して、濾す。 この時に出た水分が豆乳。絞りかすがおからになるそう。
この豆乳を火にかけ、にがりなどの凝固剤をいれて固めたものが絹ごし豆腐。
ー食感・調理法
つるんとなめらかで喉越しが良い。くずれやすいので、どちらかと言うと冷奴など生食向き。
とろりと簡単!おぼろ豆腐のつくり方
前置きが長くなったけれど、おぼろ豆腐のつくり方。
ちなみに「にがり」はスーパーにて300円で購入しました(*^^*)
*材料
(直径12cm耐熱容器、1個分)
・無調整豆乳…150cc
(今回わたしは、家に調整豆乳しかなかったので調整豆乳でつくりました!)
・にがり…小さじ1
*つくり方
①ボウルに豆乳、にがりを入れてよく混ぜる。
“す”が入らないよう、泡をたてないようにゆっくり丁寧に混ぜること。泡立て器をボウルの底を這わせるようにするとよい。
このたくさんの泡は、キッチンペーパーをそっと被せて、それをやさしくめくると下の写真のように表面がなめらかになる。
②耐熱容器に①を入れ、ふんわりとラップをかけたら、600wのレン時で2分30秒加熱する。
③温め終わったら、すぐにはラップを取らずに5分ほど置く。
電子レンジを開けてみると、クッキーが焼ける前のようなふんわりと甘い匂いがして幸せな気分。
④固まっていたら完成っ! もし固まっていなければ、30秒ずつ加熱して。(この時温めすぎると”す”が入る原因になるそうなので、気をつけましょう!)
ちょっと表面がぼこぼこに見えるけれど、スプーンですくって裏を見てみると…
多少”す”が入っているものの、とぅるんっとしている。
一口すくって食べてみると、豆乳のコクがある甘い豆腐ができていました。舌触りもとぅるんっとしており、これは美味しい(*^^*)/
ふりかけ、お茶漬けの素、ねぎ・かつお節・生姜・醤油。
どれもすごく美味しかった…!
↑おかかのふりかけ。
一番私好みだったのは↑、お茶漬けの素…!
今度あんかけや塩でも食べてみようかな(^^)/
最後に
調べてみたら、豆腐の形態ってまとまった流れがあるんですね。絹ごし豆腐ができて、そこからおぼろ豆腐と木綿豆腐ができる。すべて材料は同じなのに、工程をすこし変えたり加えたりするだけで、あんなにも食感が変わってしまい、調理方法も変わってしまう。
なんて奥が深いんだろう…!
と、わたしは驚いた。
案外家庭でも簡単につくれてしまうので、ぜひ一度お試しあれっ!
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