これまでアボカドクリームパスタを作らなかった理由
アボカドが好きだ。森のバターと言われるほど、濃厚でまろやかな口当たり。とても野菜とは思えない。果物とも思えない。
価格は決して優しくないが、そこもまた良い。お高くとまっているからこそ、食卓に並ぶときは贅沢な気持ちになる。
だからこそ、せっかく手にいれた時には絶対に失敗したくない。アボカド料理で失敗しようものなら、その日の落胆具合は何物にも埋められまい。
そんな私がずっと避けていたアボカド料理が「アボカドのクリームパスタ」だ。様々なアボカドのクリームパスタのレシピを調べてきたが、もう何年も二の足を踏んでいた。
もし火を入れすぎたら。上手に合わせられなくて牛乳が分離したら。パスタとソースがきちんと絡まずに水っぽくなったら…。
様々な懸念点が脳裏を駆け巡り、その一歩を踏み出せないでいた。
しかし先日、いつもより100円以上安くアボカドを手に入れた。その価格ゆえか、売れ残っていたためだろう。バナナよりも手頃な価格でアボカドを手に入れられた。この機会を逃すわけにはいくまい。
アボカドであることに変わりはないが、それでもいつもより身近な価格なので万一失敗しても気持ちはいくらか軽い。
そこで、改めて複数のSNSツールを用いてアボカドのクリームパスタのレシピを見漁り、その中から最も美味しく作れそうなレシピを参考にすること決めた。
アボカドのクリームパスタのレシピ
●材料
- アボカド…1個
- パスタ…1人前
- 水…350ml
- コンソメ…小匙1
- 塩コショウ…適量
- ベーコン
私はハムを使いました - A)粉チーズ…大匙2
- A)マヨネーズ…小匙1
- A)牛乳…50ml
●つくり方
- フライパンに油とみじん切りにしたニンニクを入れて火にかける。香りがたってきたら、ベーコンを加えてさっと炒める
- ①にパスタと水、コンソメ、塩コショウを入れる。水がなくなるまで6~7分火にかける
- アボカドを格子状に切りボウルに入れる。マッシャーやフォークの背を使い、粗めにつぶす
- ③に(A)の調味料を入れて、よく和える
- ②の水がなくなったら火を消して、④を入れ、全体に味が馴染むようさっと混ぜ合わせたら盛り付けて完成
今回参考にしたのは、インフルエンサーのぴーきちさんのレシピ。(参考にしたものは動画だったので、それを元にレシピを書いています。手順等、動画とは違うところもありますがご愛嬌ということで)
コンソメ、マヨネーズ、粉チーズなんて美味しいに決まっている。シンプルすぎないので、料理の腕は関係なく美味しさが保証される気がした。
さて、出来上がったパスタを見ると、その優しい黄緑色に思わず息をついた。これは春ごろにソラマメを入れて作ったら、季節感が出て良さそうだ。
これまで憧れつつも避けていたアボカドのクリームパスタ。鮮やかな見栄えを堪能したのち、恐る恐る口へ運ぶ。
ふわっとアボカドの甘い香りが湯気と共に顔に触れ、口に含むと、コンソメの塩味とアボカドのコク深い味わいが口いっぱいに広がった。
なんて美味しいんだ…!
カルボナーラを彷彿とさせる重厚感ある口当たり。途中でさっぱりと味を一変させても良いと思ってレモン果汁やタバスコを用意していたが、使うことなく食べ終えた。
今度、アボカド好きの家族にも作ろう。恐れてばかりいては、より良い出会いを遠ざける、という教訓を得たレシピであった。
〈最後に〉ワンパンパスタについて
フライパンひとつで調理が完了する「ワンパンパスタ」は、これまで何となく敬遠していたが、存外簡単に出来た。パスタの分量に到底見合っているとは思えない量のゆで汁をシンクに流すときの得も言われぬ虚しさを感じなくてよいのも魅力的だ。
三人前以上を作る場合には、腕の力も要って余計に大変だろうが、一人前ならワンパンで十分ということがわかった。
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