何気なく、SNSのタイムラインを眺めていたら「ありえないほど美味しい、コンビニふう塩むすび」という一文がふっと目に留まった。
子供の頃、出先でお腹が空くと、スーパーで売っている塩むすびを食べた。ツナマヨでも梅でもなく塩むすびだったのには理由がある。「千と千尋の神隠し」の中で、センが泣きじゃくりながらおにぎりを頬張る場面に言いようのない憧れを抱いていたのだ。
ハクが握ってくれたそのおにぎりには具材が入っておらず、海苔も巻かれていなかったので、私は勝手に塩むすびと解釈して、一時期それをおやつ代わりに食べていたっけ。
そんなことを懐かしむうち、久しぶりに塩むすびを食べたくなった。そこでせっかく目に留まった「ありえないほど美味しい、塩むすび」を作ってみることにした。
食に関するエッセイを読むのが好きなアラサーが運営する料理ブログ。本ブログには、料理が得意でもヘタでもない筆者が気に入ったレシピの備忘録と、料理にまつわる日記をのせています。気楽に読んでもらえると嬉しいです♪
気に入ってもらえたらブックマークしてもらえると、大変嬉しいです…!おすすめレシピや感想など、コメントもお気軽にお待ちしています♪
塩むすびのレシピ
●材料
- お米…2合
- 水
- 白だし…小匙1
- 塩…小匙1
- 酢…小匙1
- サラダ油…小匙1
オリーブオイルや米油でも可
●つくり方
- お米を研ぎ、釜に入れる
- 調味料(白だし、塩、酢、油)を①に入れたら、2合の目盛りまで水を差す
- 通常通り、お米を炊く
- 手に塩をつけて、炊きあがったお米を握る
SNSで流れている情報は、大方誇張されている。そう思っているはずなのに、いつも思わず期待してしまう。今回はさて、いかがなものか…。
炊き立てのお米を「あちっあちっ」と足踏みしながら握り、いざ一口。
ふんわりと優しい甘みが口に広がる。塩っけはさほどなく、ただ仄かに味付けされているので、あとからつけた塩との馴染み具合が自然。白米に塩をまぶした塩にぎりは、塩とお米の甘みが口内で対立することがあるが、味付けされたお米と塩が見事に調和している。
はっと驚く美味しさはないが、素朴で、なんとも安心する味。
これは寂しいときや空しいときに食べたら、泣いてしまうかもなぁ。
コメント