- お通し|宝石のようなパスタ
- すりごま香るトマトの冷製パスタ
- シンプルだけどニンニク香る!トマトの冷製パスタ
- さっぱり爽やか!大葉と生ハムの冷製トマトパスタ
- デザート
お通し|宝石のようなパスタ
トマトの冷製パスタを初めて食べたときのことは、今でもよく覚えている。
家族で行ったディズニーホテルのバイキング。母が好きなファミリアの青いチェック柄のワンピースを着ていた。
トマトの冷製パスタは子供の手に収まる小さなガラスの食器に入っていた。砂時計のようにくびれのついた透明の食器で、確か氷の敷き詰められた銀色のトレーに並んでいた。
当時は別にトマト自体好きではなかったので、どうして手に取ったのか、正直不思議である。単に食器が可愛かったからか、トマトの冷製パスタなど初めて見たからだったかもしれない。
繊細なガラス食器の中で、角切りにされたトマトが照明をチラチラと反射させる。お洒落な食器も相まって、一口大のパスタがまるで宝石のようだった。
すこし緊張しながら一口食べて、驚いた。トマトとはこんなにも食べやすいのか、と。苦手だったトマトの食感や、ドレッシングと併せても際立つ酸味がまったく気にならなかった。
その日以降、自宅でもトマトの冷製パスタを食べたくて、母にねだったり、自分でも作ってみたりしたが、ホテルのバイキングのようにはいかなかった。どうしても水っぽくなったり、トマトがソースの味から浮いてしまったりして、いつしか作ることすらしなくなった。
それが大人になって、ネットでレシピを調べるということを覚えてから、ようやく美味しいトマトの冷製パスタと再会することができた。
もうトマトの冷製パスタを初めて食べてから二十年ほど経っているので、当時の味を正確には覚えていないけれど、塩コショウとオリーブオイルというシンプルな味付けのパスタが最もそれに近しいと感じている。
本日は、当時食べたトマトの冷製パスタを求めてつくったなかで、特に気に入っているトマトの冷製パスタを3つ紹介します。
すりごま香るトマトの冷製パスタ

毎年、一番食べているのがこの「すりごま香るトマトの冷製パスタ」。すりごまの濃厚な甘みと爽やかなトマトの風味が、口いっぱいに広がる。
ごまが好きな方はもちろん、甘めのパスタが好きな方におすすめです。
すりごま香るトマトの冷製パスタのレシピ
●材料(1人前)
- パスタ…100g(乾麺)
- ミニトマト…5~6個
- A)すりごま…大匙1.5~2
- A)めんつゆ(3倍濃縮)…大匙1
- A)オリーブオイル…大匙1
●つくり方
- たっぷりのお湯を沸かして、塩を入れ、パスタを茹でる。この時、規定の茹で時間よりも1分長めに茹でる
- パスタを茹でている間に、ミニトマトを食べやすくカット。(A)の調味料をボウルに合わせておく
- パスタが茹で上がったら冷水でしめ、キッチンペーパーでしっかりと水気を切ったうえで②とよく混ぜ合わせる。盛り付けて、召し上がれ
☆ポイント
お湯を沸かすときに塩を入れてパスタに塩気をつけておくことと、冷水でしめたパスタをキッチンペーパーでしっかりと水気を切ることがかなり大事です!
つくり方は3STEPでとてもシンプル。材料も少ないので、家にあるものでささっと作れてしまう点もお気に入り。
つくる際のポイントも記載したのだが、以前、水気があまり切れていない状態でタレと和えたらいまひとつ風味が感じられなくて少しがっかりしたことがあるので、多少面倒ではあるが、水気はしっかりと切ろう。
シンプルだけどニンニク香る!トマトの冷製パスタ

続いて紹介する「シンプルだけどニンニク香る!トマトの冷製パスタ」は、私が初めて食べたトマトの冷製パスタに最も近いと感じているもの。
正直、初めてレシピを見た時は「えぇシンプルすぎない?本当に美味しいのかな…」と半信半疑だったのだが、つくってみてびっくりした。材料は少ないのに、食欲が掻き立てられる。
中々お洒落な味わいなので、一口大にしてきれいなグラスによそえば、パーティー料理にもなる。ニンニクと粉チーズの香りがしっかりとついているので、お酒のお供にもおすすめ。
シンプルだけどニンニク香る!トマトの冷製パスタのレシピ
●材料(1人前)
- パスタ…80g
- トマト…1/2個(100g)
- 大葉…2~3枚
- 塩…大匙2(茹でる用)
- 水…2リットル(茹でる用)
- 粉チーズ…適量
- A)塩…小匙1/4弱
- A)砂糖…小匙1/2
- A)オリーブオイル…大匙1
- A)コショウ…適量
●つくり方
- ニンニクはみじん切り、トマトは乱切りにして(A)の調味料と合わせて冷蔵庫で冷やしておく
なお、トマトはつぶすようにして和える - 2リットルのお湯に塩大匙2を加え、パスタを茹でる。茹で時間は既定より1分長めに。
茹で上がったら、流水にさらして氷水でしめ、キッチンペーパーでしっかりと水気を切る - 大葉は千切りにして、水を張ったボウルでさっと洗い、水気をしっかりと切る
- お皿にパスタを盛り付け、①のトマトソースをかける。大葉をふわりと飾り、粉チーズを適量かけたら完成
調味料が少ないので、トマトの爽やかな風味を存分に感じられる。はりつやの良いトマトが手に入ったら、また作ろう。
難点をひとつ挙げるなら、食べた後はしばらく口の中にニンニクが居座るので、人と会う予定を控えている人は食後のブレスケアも行ったほうがよさそう。
さっぱり爽やか!大葉と生ハムの冷製トマトパスタ

最後に紹介するのは「さっぱり爽やか!大葉と生ハムの冷製トマトパスタ」。今回紹介した中でも群を抜いて爽やかな一品である。
赤、緑、ピンク、と彩りもよい。さっぱりとしているので、夏バテしている時でもするする食べられる。
さっぱり爽やか!大葉と生ハムの冷製トマトパスタのレシピ
●材料
- パスタ…100g
- トマト…1個(100g)
- 大葉…2枚
- 生ハム…2枚
- ニンニク…ひとカケ
- A)オリーブオイル…大匙2
- A)レモン果汁…大匙1
- A)塩…適量
今回は小匙1/4を入れた
●つくり方
- トマトは2cm程度の角切り、生ハムは1cm程度の角切り、ニンニクはスライス、大葉は適当に手でちぎる
- たっぷりのお湯を沸かし、塩を適量入れたら、そこでパスタを茹でる。茹で時間は既定の分数+1分
- パスタを茹でている間に、(A)と①を合わせ、冷蔵庫で冷やす
- 茹で上がったパスタは流水にさらし、氷水でしめ、キッチンペーパーでしっかりと水気を切る
- お皿にパスタをよそい、③のトマトソースをかけたら完成
参考にしたレシピではバジルを使っていたのだが、近所のスーパーにはバジルがなかったので大葉で代用。
生ニンニクの辛味と生ハムの塩気がトマトの甘みを引き立て、爽やかな大葉とレモン果汁が、暑さにうなだれていた食欲を呼び覚ましてくれる。
デザート|
6月に入ってからはしょっちゅうトマトの冷製パスタを作っているのだが、一向に飽きがこない。それどころか、レシピによって全く異なる表情を見せてくれるトマトに驚きの連続である。
世の中にはまだまだ新しいトマトの冷製パスタがあるようなので、美味しいものがあったらまたここに残そうと思う。
読んでくださり、ありがとうございます!

コメント